2013年7月26日金曜日

BBCラジオ公開収録:Edwyn Collins


だいぶご無沙汰していました。
ロンドンは、ここ数週間、最高に天気が良くて、夏を満喫しています。
仕事がオフの昨日、ビル夫に連れられて、BBCのMaida Vale Studioに、BBC Radio 4「Mastertapes」の公開収録に参加してきた。
Maida Valeスタジオは、BBCが所有する音楽スタジオで、クラシックからポップミュージックまで、伝説になるようなコンサートが数多くレコーディングされてきたスタジオ。
BBC Radio 4「Mastertapes」は、英国の音楽界の歴史を作ってきたミュージシャンをゲストに迎え、曲の収録の合間に、トークセッションもあり、また会場のファンからの質問もあり、というラジオ番組、、番組も、A面とB面から構成されている。




音楽に疎い私にとっては、今までのゲストで名前がわかるのは、ポール・ウェラーくらいだけど、
この収録のチケットは、一般には殆ど告知されないみたい。
今回、スコットランド出身のEdwyn Collinsをゲストに迎えた回の収録に参加。
インディーズ音楽好きで、Edwyn Collinsの大ファンであるビル夫にくっついていった。
一番ヒットした、「Girl Like You」は聞いたことがあったけど、それ以外、Edwynについては何も知らなかった。
スタジオに入る前に並んでいると、杖をついた男性が通りかかった、、ビル夫が「彼がEdwynだよ」と。
スタジオに入ると、2005年に、脳溢血で2度倒れ、右半身不随のEdwynが、奥さんのGraceと共にステージに上がった。




トークの合間に演奏を挟み、まさに、2時間半という時間があっという間に過ぎてしまった。
なによりも、心に響いたのは、EdwynとGraceの明るさであり、笑顔。
懸命なリハビリを経て音楽活動を再開したEdwynは、脳溢血で倒れる前の自分はとても傲慢だったと言っていた。
ステージでは、つらさや悲しさは微塵もなく、とにかくポジティブにトークを繰り広げるEdwynを見て、人生のイベントが人の幸せや不幸を決めるのではなく、自分自身が人生の舵を握っているんだと思った。
彼の曲でもある「Low Expectations」、、まさに、「生きている」こと自体がラッキーなことなんだと。
会場からあふれるEdwynファンの暖かさがじんわりと伝わってきた。
ロンドンにいても、こんな経験って、なかなかできないな、、
この回の放映は今秋10月とのこと、、番組はBBCウェブサイトからダウンロード可能なので、アップしたら、またブログでお知らせします。