2011年4月25日月曜日

スコットランド:蒸気機関車の旅


「ヨーロッパの石油の首都」と呼ばれるアバディーンは、世界各国から油田産業の従事者が集まる国際色豊かな街。
ヘリポートは、世界で2番目の大きさ、、これは北海沖の油田基地に向かうため。
街としては、グラスゴーやエジンバラに比べると、ちょっと個性に欠けるけど、とても穏やかで静か、、


昨日は、アバディーンから車で1時間程のBrechinという街へ、「Caledonian Railway」と呼ばれる蒸気機関車を乗りに行ってきた。
スコットランドって、ドライブ好きの人にはたまらない場所だと思う、、晴天の中、左手に北海を眺めながら、海岸線を車で走る、、まさに壮大な景色。
北海を眺めると、遠くに石油タンカーが見える、、あぁ、これが学校で習った北海油田なのね、としんみり。


現在は、閉鎖されているBrechin駅。休日・祝日に、家族向けに特別に蒸気機関車を運行する。
義理の姉家族と一緒に行ったのだけれど、子供たちは、蒸気機関車を見るなり、「トーマスだ!」と大興奮、、トーマスとは機関車トーマスのこと。
往復1時間、、ジャガイモ畑を横目にみながら、ガタンゴトンと列車に揺られ、ちょっぴり煙にむせながらの旅。
電車の中で、サンドイッチに紅茶を飲みながら、のんびりピクニック。
ロンドンのテンポが遠く感じた、、そんなスコットランド滞在でした。

2011年4月22日金曜日

アバディーンに到着

今朝9時のフライトでアバディーンに到着。
義理のお母さん、フランシスがいつものように空港まで迎えに来てくれた。
今日は、私のフライト以前は、霧の影響で、全てキャンセルか到着地がグラスゴー空港に変更になっていたのこと、、ラッキーだった!
アバディーンは、ロンドンに比べ肌寒いけど、今が一番美しい季節、、街中には花々が咲き乱れている、、


ヒースロー空港で、フランシスへのお土産にと、イタリアンのレストランチェーン、Carluccio'sのバタービスケットの詰め合わせを購入。
ここのクッキーはとても美味しく、なんだか懐かしい味で、ラッピングも素敵、、ちょっとしたギフトにとても重宝している。


お土産に渡したはずが、私が一番食べているかも(笑)
ランチに、フランシスが、私が好きなArbroath Smokieのサラダを作ってくれた。
Arbroath Smokieに関しては、以前ブログにアップしたのでココをクリック


美味しいArbroath Smokieだけは、ロンドンでもなかなか手に入らない。
なんとも言えない燻製の風味がたまらない、、これは絶対にお酒に合う。
こんなスローな時間をスコットランドで過ごしています。

2011年4月21日木曜日

イースター4連休

今週はとにかく仕事が忙しく、ブログを更新する精神的余裕がなかった、、
英国は、明日からイースター4連休。
ここ数日、最高気温が25度くらいの、晴れ日が続いているロンドン、、
私は、明日からスコットランドの家族に会いに、アバディーンに行ってきます。
前回訪問した、クリスマスの時期は、雪景色だったアバディーン。
今回は、特に予定もなく、ビル夫の実家でのんびり過ごす予定。
それでは、皆さん、Happy Easter! 

2011年4月16日土曜日

Bridget Riley ナショナル・ギャラリー


土曜日の今日、朝早起きをして、National Galleryに行って来た。
お目当ての展覧会は、「Bridget Riley: Paintings and Related Work」。
視覚的な効果を与えるように計算された絵を描く、Op Artムーブメントのアーティストとして、60年代に活躍したBridget Riley。
彼女の作品は見たことはあったけど、展覧会として観にいくのは今回が初めて。
正直なところ、本当はNational Portrait Galleryで開催されている写真展を観にいく予定だったのだけど、9ポンドを支払って観にいくには、私の今日の集中力ではもったいないと思い、急遽、無料のBridget Rileyの展覧会を観にいくことにした、、


アート学生としてロンドンで学んでいた頃、National Galleryに展示されている作品からたくさんのインスピレーションを得た彼女、、Bridget が描いたバン・ダイックの絵画の模写がとても印象的だった。
彼女の作品を目の前にして、騒々しいロンドンにいることを一瞬忘れてしまった。
抽象的な色のリズム、、彼女の作品には、私たちの日常とは違うテンポで時間が静かに流れているようだった。
幾つかの作品は、ギャラリーの壁に直接描いてあった、、うちの自宅の壁にも描いて欲しい!
60年代のBridgetの写真が素敵だったので、アップしました。
私も、想像力をすごく刺激された展覧会でした。
5月22日まで開催のこの展覧会、是非お薦め、、もちろん無料です。

ブログのネタ


今朝、ダイニングテーブルの上に、メモと本が置いてあった、、ビル夫より。

...reprint of a 1930s book of crime short stories. It is what is called "pulp" stories. You can check this guy on Wikipedia, he is no longer inprint...BLOG??

"pulp" と呼ばれ、19世紀の最後から1950年代にかけて出版された、フィクションのジャンルのこと、、映画「Pulp Fiction」も、ここから来ている。
私とビル夫は、お互いの仕事のパターンもあり、同じ家で生活していても、顔を合わせない時間が結構多い、、
こんな中、朝起きると、ビル夫から、ブログのネタにと、置手紙と共に、面白い新聞記事の切り抜きや、本、雑誌がよくテーブルに置いてある。


数日前は、テート・ギャラリーで始まったミロの展覧会の批評記事の切り抜きが置いてあった。
日本語が全く読めないのに、私のブログのヒット数を上げるために、1日1回私のブログを見てくれているらしい、、そんな努力までしてくれているとは知らなかった。
私は、感覚的にいいな、と思う内容をブログに書くことが多いので、自分の視点と違う角度から、面白いネタを提供してくれるビル夫に感謝。
普段も、英国人の友人と話をしていて、興味深いトッピクだと、質問をしまくって、色々と聞き込んでしまう、、
在英10年目ながらも、私にとって、英国はまだまだ新鮮。
「へぇ~」っと思うことが、あちらこちらに転がっている。
これからも、そんな「へぇ~」を皆さんと少しでも共有できればと思っています。

2011年4月12日火曜日

ロイヤル・ウェディング


あぁ、そういえば、もうすぐロイヤル・ウェディング、、街中は少しづつ盛り上がって来た気がする、、商業的に。
ロイヤル・ウェディングにあやかった商品が、お店にたくさん並ぶようになってきた、、記念プレートに、マグ、ティータオルなどなど。
ひとつ気になった商品が、これ「Novelty Kate and William Royal Wedding Tea Bags
リバティーで、4.95ポンド(約700円)で販売中。
ウィリアム王子とケイトさんが紅茶のお風呂に浸かる仕組み。
イギリス人で、物事を絶対にシリアスに捉えない、、本当に、、可笑しくてしょうがない。


エリザベス女王やカミラ夫人のティーバックも、もちろん揃ってます。
エリザベス女王は、ティーカップの中でもやっぱり女王の貫禄。
日本でロイヤル・ウェディングの時、こんな商品は絶対に考えられない!
私はこんなイギリスが大好きです。

2011年4月11日月曜日

PEYTON AND BYRNE


小腹が空いたときは、ケーキより、うどんが食べたくなる私、、
だけど、たまに、英国の素朴なケーキが無性に食べたくなる時がある。
今日、仕事帰りに本屋さんに寄ったら、PEYTON AND BYRNE "BRITISH BAKING"の本が出版されていた。


私は、ここのお菓子のファン。
PEYTON AND BYRNEは、アイルランド出身のOliver Peytonが経営するケータリング会社。
最近では、ロンドンの多くのミュージアムカフェを経営している、、ナショナル・ギャラリー、ロイヤル・アカデミー、ウォレス・コレクションなどなど。
その他にも、イベントのケータリングも手掛けている。
本の中身をちらりと見たけど、自宅でも簡単に焼けそうな、美味しそうなケーキレシピがたくさん載っていた。


先日、一人でふらりとウォレス・コレクションに立ち寄って、お茶をした。
ルバーブ・タルトに紅茶を頼み、のんびり物思いに耽っていた、、
カスタードのバニラ風味にルバーブの酸味がマッチしていてとても美味しく、英国らしいタルトだった。
ティーポットやお皿も、オジリナルなのかな、シンプルながら素敵なデザイン。
フォークとスプーンもシルバー製。
と、ここまでは良かったのだけど、残念ながら、サービスがいまいちだった。
今回は、ケーキが到着して、15分後に紅茶が到着、、ケーキ食べ終わっちゃったよ。
他のカフェも試したけど、サービスは全て外した、、私が運が悪いだけなのか。
Oliverさん、サービスの向上に期待します。
クッキーやジャムなど、包装も可愛くて、日本へのお土産にお薦めです。

2011年4月10日日曜日

世界で最も過酷な障害物レース:The Grand National

今週は、週6日勤務でヘトヘト、、昨日は、週末プレゼンテーション。
クライアントさんに、「Have you picked your horse for the Grand National?」って聞いたら、「You are so English!」って言われた、、最近、こう言われることが多くなった。
グランドナショナルは、世界で最も過酷な競馬障害物レースと言われている。
昨日が164回目のレースの日だった。
40頭の馬が、一気にスタートし、30個の障害を越えながら、約7200メートルを走り抜ける。
といっても、あまりに過酷なレースなため、走り切る馬は、年によっては10頭に満たないこともある。
このグランドナショナルは、英国の国民的イベントであり、普段賭け事をしない人も、グランドナショナルでは、自分の馬を選び、お金を賭ける。


英国のどの新聞も、グランドナショナルのページを設ける、、写真は、高級紙ガーディアン紙。
このページを切り取って、職場や友人同士で、くじ引きのように自分の馬を引き、お金を掛ける。
だけど、真剣にではなく、あくまでもエンターテイメントとして。
私も、職場でWhat a friendに1ポンドを賭けた。
40人集めて掛けるので、だれか1人が賞金を手にする仕組み。
馬のリストを見ていて思ったんだけど、とても変な名前が多い(笑)
「Don't push it 」「Hello Bud 」「Santa's Son 」「Big Fella Thanks 」などなど。
仕事が夕方4時に終了で、レース開始が4時15分だったので、最寄のデパート、セルフリッジのテレビ売り場に駆け込み、観戦。
ちょっぴり興奮した、、ちなみに我が馬、What a friendは途中退場!Bah!


見てて思ったけど、馬とジョッキーにとって、とても危険なレースであることは間違いない。
写真は、Daily Mailから拝借しました。Daily Mailの記事はココをクリック
今年は、落馬したジョッキー1人が重体となり、2頭の馬が亡くなってしまったとのこと、、これは毎年起きる悲しい出来事。
動物愛護団体が、グランドナショナル中止を抗議するのもすごくわかる、、
と、色々思いつつ、英国は、これから夏のスポーツシーズンに突入します。

2011年4月7日木曜日

表現すること・伝えること

ブログを書いていてつくづく思う、、どこまで自分の言いたい事や思いを文章にできているのかと、、私は、文章を書くのがとても苦手なので、特にそう思う。
自分の思考や心情を表現するための手段は、言葉だけじゃない、、アーティスト、Bobby Bakerの水彩画を見てあらためて感じた。
「境界性パーソナリティー障害」という精神疾患の治療の日々を、彼女は言葉ではなく、絵で表現し、周りの人達に伝えた。
ロンドンの芸術大学、セントマーチンズで絵画を学んだBobby にとっては、絵を描くことは、言葉より、自然なコミュニケーションの手段だったのだと思う。


この絵は、入院12日目。3週間の予定で入院した彼女、、実際の治療はもっと長引くことになる。その事に気付き始めた頃。なぜ口が2つあるのかという問いに、「口が2つ必要だった」とのこと。



この絵は、入院400日目。新しい治療方法を試した時、、自分がまるで実験台になり、お尻が焼けどしたようにイライラしたとのこと。つらい治療の後、右の管からでる液体はシャンパン。



この絵は、入院526日目。虹色の鳥がBobbyの頭にとまっている、、この日は、Bobbyが、自分の病気が快方に向かっていると感じ始めた日。
ガーディアン紙のウェブサイトで、他の絵とともに、彼女のインタビューが聞けます。
とてもいいインタビューなのでよかったら是非。インタビューは、ココをクリック。
私も、こういった表現の方が向いているのかも、、ただ、これからも、文章を書く努力はブログで続けていこう。
数年前に、キングスクロスにあるWellcome Collectionで開催された彼女の展覧会は、残念ながら見逃してしまったけど、次回は絶対に観にいきたい。

2011年4月3日日曜日

のんびり週末


先週の日曜日から、英国は夏時間となり、すっかり1日が長くなった。
今日は、気温は18度くらいまで上がり、天気も良好、すがすがしい春日和だった。
今朝は早起きして、鳥のさえずりを聞きながら、近所の公園をお散歩。
その後、自宅から徒歩2分の場所に毎週土曜日に立つファーマーズ・マーケットへ。
英国の春を伝える、ダフォディル(ラッパスイセン)を4束を購入。
つぼみだったダフォディルを籠に入れて、ショッピングを続けていたら、待ちきれないのか、さっきまで蕾だったダフォディルが咲き始めていた、、
もぎたてのリンゴ、Red Pippinも3つ買った。


午後には、近所にある、著名オークションハウスChiswick Auctionsにふらりと立ち寄り、来週オークションに掛けられる商品を眺める、、
来週は、人気のアンティーク家具のオークションで、見学に来ている人達は、まさに真剣そのもの。


ひとつ気になったのが、この30年代の使い込まれたルイ・ヴィトンのトランク。
これが、まさにルイ・ヴィトンの真の姿なのかも。
この年季の入ったトランク、きっと世界をたくさん旅したんだろうな、、
ちなみに、落札予定価格は、20万円くらい。
久々に、頭の思考をストップして、のんびりした週末を過ごせた。
明日からも、また頑張ろう。

2011年4月2日土曜日

イラストレーター、 Arthur Watts


注文していたプリントが、ようやく自宅に届いた。
先日、ブログにアップした展覧会「London Street Photography」のウェブサイトを見ていたら、展示作品が購入できるとあり、早速、気に入ったFleet Streetの写真を購入。
A4サイズで、15ポンド(約2300円)、とてもお手頃な値段だと思う。
もう一枚、買ったプリントは、Arthur Wattsというイラストレーターの作品。画像はココをクリック
階級社会を風刺したイラストを、風刺漫画雑誌PUNCHにを寄稿していたArthur Watts。
名前は、今回、ウェブサイトで作品を見て初めて知った。
今回購入したイラストは、そんな痛烈な風刺絵でもなく、人々の表情が豊かに描かれていて、なんだかその暖かい作品に惹かれて購入した。


実は、彼の作品には、名前を知る前にお目にかかっていた。
それが、これ、London Transport Museum(ロンドン交通博物館)オリジナルのトートバック。
描かれているイラストがなんとも素敵で、ロンドンお土産に良いかも、と思い、何度も手にとって眺めていた。
その他の、Arthur Wattsのミュージアムグッズはココをクリック
調べてみると、Arthur Wattsは20年代に、ロンドン地下鉄のポスターも多く手掛けたとのこと。
もっと彼の作品が見てみたいなぁ、、
その前に、まずは、今回買ったプリントを素敵な額に入れよう。