2011年10月29日土曜日

コレクションに仲間入り、、


これは、私の趣味、ということになるのかな、、ビンテージポスターの収集。
別に、集めるのが趣味なのではなく、ビル夫と一緒に、好きだと思ったポスターをちょこちょこ買い集めていたら、それなりの数になってきた。
ネットやディーラーさんから、画像だけを見てポスターを購入するのだけど、実際にポスターを手にした時は、なんとも言えない感動がある、、
古い紙の匂いを嗅ぎながら、一瞬、そのポスターが印刷された時代にタイムスリップする、、
当時の印刷技術、色ののり方、ポスターの隅に書かれているデザイナーや印刷会社の名前などをじっくり観察する、、
コンピューターがなかった時代のポスターって、イラストが、芸術作品としての価値がある。
あと、何より、ポスターは、Affortable(値段が購入しやすい)ということ。
私が買うポスターは、だいだいいつも、ZARAのワンピース1枚分くらいの値段、、アート作品購入だとこうはいかない。
と、今回、私のコレクションに仲間入りしたポスターがこれ、 1956年に印刷された、Den Permanenteという、コペンハーゲンにあったデザインショップのポスター。
ちょっと調べてみると、このDen Permanenteというショップは、1989年に閉店したものの、デンマークのモダンデザインに多大な影響を与えた作品を多く取り扱ったことで知られているらしい。
確かに、ポスターにも、デンマークデザインを代表する作品が描かれている。
何より、好きなのは、この人魚、、まさにデンマークのシンボル、また、色合いもなんとも美しい。
ディーラーさんからは、実際の色は画像よりもっと鮮やかだと言われた。
大判の、60x90cmのポスター、、来週の自宅到着が待ちきれない!

2011年10月26日水曜日

ロンドンお薦めスポット

最近、ロンドンのお薦めスポットを教えてほしい、というメールを立て続けに貰ったので、せっかくなので回答をアップしようと思います。
今回は、建築・インテリアの分野でのお薦めスポットをアップしたいと思います。


2 Willow Road by National Trust
1939年にモダニズム建築家、Ernö Goldfinger によって設計された住宅であり、彼自身が住んでいたアパートが一般公開されています。
戦前の30年代にデザインされたこの住宅で、人々の新しい生活スタイルを提案したGoldfinger、、
家具やドアノブも全てGoldfingerによるデザイン、、ここは、私としてかなりお薦めです。
現在は、ナショナル・トラストに管理されています。


20 : 50 by Richard Wilson @ Saatchi Gallery
英国人アーティスト、Richard Wilson による、空間インスタレーション。
部屋中に注がれた油が、天井を完璧に反射する、、一瞬、自分がどの空間に属しているか、疑ってしまう、、
 Richard Wilson の代表作で、現在、Saatchi Gallery で常設展示されています。


B&B ITALIA on 250 Brompton Road
イタリアの家具のトップメーカー、B&B ITALIA のショールーム。
先日、インテリアデザイナーの友人と訪れたのだけど、あまりの素敵なショールームにびっくり、、
贅沢な空間、そしてそこに並ぶ美しい家具、、Chelsea地区の散歩がてらに是非立ち寄ってみてください。

2011年10月23日日曜日

Festival of Britain:フェスティバル・オブ・ブリテン

Festival of Britainのポスター

とても興味深いドキュメンタリーを見たので、ブログで紹介しようと思います、、
BBC4制作による、「The 1951 Festival of Britain: A Brave New World
1951年にロンドンで開催された、Festival of Britainの当時の様子や、準備の裏側に迫ったドキュメンタリー。
廃墟がいたるところに残り、住宅の再建など、国の復興が一番の課題だった1951年に、人々の「心」の復興のために、このFestival of Britainが開催された。
今では、国際的なコンサートホールとして知られるRoyal Festival Hallがメイン会場だった。
英国が世界に誇るテクノロジー、そして、これからの未来の新たな生活スタイルの提案、、
国民の気分を一新するお祭りでもあり、また社会復興に向けたエキスポだった。

会場の様子
写真中央は、展示の目玉であったSkylonというオブジェ

Festival of Britainで、英国を代表するプロダクトデザイナー、Robin & Lucienne Dayは、戦争で白黒になった世界に、「色」を提案した、、
先日、わが街、Ealingで開催されたRobin & Lucienne Dayの回顧展を観て来たけど、庶民に手が届く価格で、質の良いデザインを、という信念のもと、時代が求めているものを具現化した、Robin & Lucienne Dayのデザインは、まさに、英国モダンデザインの原点だと思う。
私の中で、すこしぼやけていた50年代の英国の姿が、このドキュメンタリーと、展覧会を観た事によって、かなり鮮明になった、、

Lucienne Dayのテキスタイル・デザイン
このデザインは彼女の代表作

外国人は、英国人のプライドの高さは、大英帝国時代の名残りからだ、とよく言うけど、
私は、勝戦国ながら、国がボロボロになり、戦時中も含め、配給が14年も続いた英国、、その苦しさ・辛さを乗り切って発展を遂げた、英国人の忍耐から来ているのではないのか、と思う。
残念ながら、このドキュメンタリーのリンクは切れてしまっているけど、再放送があることを願っています。