2011年11月22日火曜日

オランダ建築・インテリアデザイン誌「EIGEN HUIS & INTERIEUR」


オランダ人の友人から、建築・インテリアデザイン誌「EIGEN HUIS & INTERIEUR」を見せてもらった、、
この雑誌を知るのは、今回が初めてだけど、かなりのクオリティーでとても良かった!
英国のインテリア雑誌だと、ケーススタディーは、だいだい3つとか、そんなもんだけど、この雑誌には、住宅のケーススタディーがとにかく盛りだくさん。
正直なところ、エディターさんのお薦め商品やトレンド予測よりも、何せ、実際のプロジェクトを見たい。
オランダのデザイン誌といえば、FRAMEが有名だけど、FRAMEに掲載されているプロジェクトはかなり尖がった、最先端を走るプロジェクトが多かった気がする、、
英国インテリア雑誌だけ読んでいると、ヨーロッパ大陸的なプロジェクト、オランダ、ドイツ、スウェーデンのプロジェクトに、なかなかお目に掛かれない。
記事は、全てオランダ語掲載で、基本的には、国内のみの販売みたい、、昨晩ネットで散々調べたけど、ロンドンでの取り扱い店を見つけることが出来なかった。
ちょうどのタイミングで、ビル夫が取材で、今、オランダ滞在中なので、最新号を買ってきてもらうことに!
そう、実は、ちょぴり前、私がデザインしたキッチンが、英国インテリアデザイン誌の10月号の表紙に掲載されました。
私の写真入りで、見開き2ページ掲載してもらって、同僚や業者さんから、「おめでとう!」と声を掛けられ、記事の事かと思って、「ありがと~」と言いつつ、実際に表紙になっていると知ったのは、月の20日を過ぎてから。
実家の両親に雑誌を送らなきゃ。

2011年11月19日土曜日

ロンドンの老舗書店「Foyles」 へ


あまり本を読まない私だけれど、急にインテリアデザインの本を探ってみたくなり、金曜日の仕事帰り、友人を誘ってロンドンの老舗書店「Foyles(フォイルズ)」 へ。
ああ、金曜日の夜にロンドンの中心地に繰り出すのって、本当に久々、、The Royal Opera House 前でバスを降りて、クリスマスモードで賑わう、コヴェントガーデンを抜け、トッテンナムコートロードにあるFoylesに向かう。
ロンドンで一番、観光客密度と空気汚染度が高いのがこの場所なのかも、、トッテンナムコートロードに来る度にいつも思う。
Foylesは、カリスマオーナーであった、Christina Foylesの呼びかけで1930年代に始まった、Foyles Literary Luncheonこと、文学ランチで知られる。
ロンドンの高級ホテル、The Dorchesterや、Grosvenor Houseで開催された、この文学ランチでは、食事の後、英国の政治や文学界を代表する、名だたる来賓が、選ばれた本への讃辞を述べ、また作家自身もスピーチを行った。
言ってみれば、かなりハイソなソーシャルクラブ、といったとこなのかな、、英国のインテリ文化の一役を担ったFoyles。
また、Christina Foylesがオーナーの時代は、本を出版社毎に陳列するという、ユニークなシステムだった、、ただ、ご想像のとおり、客は、本を出版社で探さない。
1999年にChristina が死去した後は、この不効率な陳列システムも廃止され、今では、他の本屋と同様に、カテゴリー陳列となり、店内もきれいに改装されたFoyles。
私は、学生時代、嘗ての、改装される前のFoylesに何度か行った事があった、、大きな古本屋のような、雑多な本の陳列で、店内も埃っぽかった印象がある。
英国人の友人が、「Foylesでは、欲しい本が絶対に見つからない!」嘆いていたのを思い出した。
ウィキピディアによると、80年代、当時、Foylesの向かいにオープンした、ライバル書店Dillons が、「Foyled again? Try Dillons」という広告を掲げたとのこと。
きっと、Foylesのファンは、「Foyled」されることを少なからず楽しんでいたんじゃないかな、、
今回は、インテリア関連の本を一冊購入、、そして、このFoylesのトートバックを見つけた、、カワイイ!
日本でこれを下げていると、ロンドン通っぽいかも、、散々迷った挙げ句に、結局買わなかったけど、私のお気に入りショッピングリストに追加!

2011年11月16日水曜日

RCA Secret ~ ポストカード・サイズの芸術


今週の金曜日、11月18日から、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)で、毎年恒例の「RCA Secret 」展が開催されます。
この展覧会では、著名なアーティストから、RCAの卒業生まで、有名・無名を問わず、様々なアーティストから寄付された、2000枚のポストカード・サイズのアートが一律45ポンドで販売されます。
Secretな理由は、購入するまで、どのアーティストの作品か明かされないこと。
今年の参加アーティストは、英国アート界を代表する、Tracey Emin, Anish Kapoor, Grayson Perryから、オノ・ヨーコやPaul Smithまで、、1人で、4作品まで購入可能。
私が学生時代だった時から開催されていて、今年で18年目の開催だそう。
我が家にも、ひとつ素敵な芸術作品を飾りたいな、、今週末はRCAへ!

2011年11月12日土曜日

ロイヤルアカデミー「Building the Revolution」展


自分への覚え書きとして、、ピカデリーにある、Royal Academy of Arts で展覧会「Building the Revolution: Soviet Art and Architecture 1915 - 1935」が始まりました。
ソビエト時代の、1922年〜1935年のロシア アバンギャルド建築、そして、ロシア構成主義に焦点を当てた展覧会。
最近、自分の中で、ソビエト時代の芸術にとても興味が湧いてきて、ちょうどのタイミングでこの展覧会の開催を知った。
時代が、どのように街の風景築き上げてきたか、実際のフォルムを創り上げる背景は何なのか、などなど、興味深々。
来年1月までの開催なので、ぼーっとしていたら、見逃してしまいそう、、絶対に観に行かなきゃ。

ジョージ・オーウェル ~ イギリスはおいしい



私は、読書が苦手、、だと思い込んでるふしがあるけど、文字からよりも、目や耳から物事を頭に取り入れる方が得意なんじゃないか、と思う。
だけど、私の事を理解してくれていてる読書家の、姉やビル夫が薦めてくれる本はいつも楽しく読んでいる。
ちょっと前になるけど、ビル夫が私にプレゼントしてくれた本、「In Defence of English Cooking」を紹介しようと思います。
英国を代表する作家で、ジャーナリストでもあった、ジョージ・オーウェルが、イギリス料理の美味しさについて書いたエッセイ、、言わば、英国版の「イギリスはおいしい」。
戦後の配給がまだ続いていた、1945年に書かれたこのエッセイでは、英国国民自身が、この国の料理はまずいと思い込んでいることへの、オーウェルの苛立ちから、英国でしか味わえない、郷土料理や、各地の食材や、料理手法に触れられている。
様々なじゃがいもの料理の仕方、スコットランドの伝統料理であるハギス、リンゴ品種、Cox’s Orange Pippin、などなど。
オーウェルが、エッセイの中で触れている、ブルーチーズのスティルトン(Stilton)は、私も、先週末、ワインと供に味わいながら、あまりの美味しさにあらためて感動した。
ゴルゴンゾーラやロックフォールとは、また違う美味しさで、クリーミー過ぎず、やや苦味があるスティルトンは、まさに英国を代表するチーズだと思う。


And yet it must be admitted that there is a serious snag from the foreign visitor’s point of view. This is, that you practically don’t find good English cooking outside a private house. If you want, say, a good, rich slice of Yorkshire pudding you are more likely to get it in the poorest English home than in a restaurant, which is where the visitor necessarily eats most of his meals.


このエッセイの中で、特に印象に残ったのが、上記のくだり。
ざっくり意訳すると、「外国からの観光客が、英国料理がまずいというのは、しかたがない。どうしてかというと、本当に美味しい英国料理は、家庭の外では食べる事はできないから。美味しい例えば、ヨークシャープディングは、観光客が訪れるレストランではなく、ロンドン東部の貧しい家庭で食べることができる、、」
ヨークシャープディングとは、ロースト料理に添えられる甘くないシュークリームの皮のようなもの。
このエッセイが書かれてから、60年以上も経ち、英国食事情もだいぶ変わったけど、私は、今でも、オーウェルが言うように、一番美味しい英国料理は、家庭料理なんじゃないかと思う。
とても、短いエッセイで、「In Defence of English Cooking」にリンクを張っているので、是非読んでみてください。

2011年11月5日土曜日

とうとう、ヒュー・グラントが、、


そう、とうとうヒュー・グラントがパパになった!
私の中では、かなりのビックニュース、、それも、独身貴族のヒューらしく、子供は認知しているものの、母親である30代の中国人女性とは、もうとっくに別れているとのこと。
うん、もうヒューだもん、それくらいがちょうどいい。
ビル夫は、ヒューのこのは、とにかく嫌いらしい、、あの喋り方、そして、最近の映画では同じ役しかしない、おそらく多くの英国人男性にとって、「いらつく男」の代表格がヒュー・グラントなんだと思う。
一緒にテレビを観ていて、ヒューが少しでもテレビに映ると、「彼と一緒の部屋にいたくない、僕が部屋を出て行くか、それとも、ヒューが出て行くか」と究極の決断を迫るビル夫。
結局、ビル夫が部屋を出て行って、私がヒュー出演のラブコメを楽しむのがいつもの落ち。
そんなビル夫に、「見直した」と言わせたのが、今回、タブロイド紙 News of the Worldの盗聴事件で見せた、ヒューのメディア・キャンペーン。
News of the Worldは、卑劣にも、殺人事件やロンドンテロの被害者を盗聴。
また、多くのセレブリティーも盗聴された。
多くの人の心を傷つけ、ジャーナリズムの根源を揺るがす事件となり、社会問題とまで発展した、今回のNews of the Worldスキャンダルは、170年近く続いた、伝統タブロイド紙を廃止まで追い込んだ。
まだまだ、事件の捜索が続くなか、自分も盗聴の被害者であるヒューは、今回の事件の真相を伝えるべく、メディアの前でキャンペーン実施、国会では、証人として出席した。
ヒューは、News of the Worldの盗聴に関わったジャーナリストを、パブで、「逆盗聴」して、その内容を、Left-wing な政治雑誌New Statesmanに発表。
何よりも、ヒューの発言は、とにかく「articulate」だった。
説得力に満ちて、端的に、時には攻撃的にも、自分の視点を述べた彼の言葉には、今回多くの英国人が共感した、、
News of The Worldの盗聴に関わったジャーナリストに対して、「攻撃」モードのヒューの動画をアップします。
もう、かなりおじさんになっちゃったけど、ますます、ファンになった!

P.S.「ブリジット・ジョーンズの日記」で、ブリジットの巨大パンツを見て、ヒューが放った一言、「Hello mummy!」は、台本にはなく、彼のアドリブだったらしい、、!

2011年11月3日木曜日

BBC4 ドキュメンタリー「Perfume」


BBCのドキュメンタリーチャンネルの、BBC4で、「Perfume」という、とても面白いシリーズが始まったので、英国在住の方にお知らせします。
その名の通り、「Perfume」こと、香水業界の裏側に迫ったドキュメンタリー。
第1回目は、パリの高級香水ブランド、Guerlain(ゲラン)の香りがどのように生まれるか、元オーナー、Jean-Paul Guerlain による人種差別発言による商品ボイコット、また、世界の香水ビジネスの舞台裏、などなど。
ドキュメンタリー内では、発言内容には触れなかったけど、これだけの地位のある立場にある人が、テレビでこのような差別発言をしたことには、正直驚いた、、社会的責任にあまりにも欠けている。
私も、ブログ上では書けないので、内容は、ここWikipediaを参照してください
シリーズもので、現在、2回目が、BBC iPlayerにアップされています。
リンクは、ここをクリック
普段は、テレビはあまり観ないのだけれど、BBC4の放映ドキュメンタリーだけは、iPlayerで、小まめにチェックしています。
このレベルのドキュメンタリーを制作するBBCは、やっぱりさすがだな、と思う。
あぁ、日本に住む姉に是非見せてあげたいドキュメンタリー、、お見逃しなく!