2012年2月19日日曜日

ロンドンで働くということ


最近、週末返上で、食事もまともに取らずに、朝から晩まで、ノンストップで仕事をしていたら、さすがに体調を崩した、、
個人で働くようになってから、もちろん、結果を出さないと行けないというプレッシャーもあるけど、私なりに仕事が面白くて、ちょっと無理をしすぎたのかも。
クタクタになって、友人に電話したら、「Work smart!」と言われた、、要は、自己管理も含め、賢く仕事をしないといけないということ。
ラッシュアワーで、人混みに揉まれながら、駆け足で地下鉄の駅を脱出して打ち合わせに向かったり、時間が足りなくなりロンドンキャブに乗り込んで、現場に向かったり、、
こんな中、ふと思うことは、ロンドンで働くということは、むちゃくちゃエキサイティングだということ。

         

私は、19歳で語学学生からスタートして、5年間学生としてロンドンで過ごしているけど、私にとっては、学生として過ごすロンドンより、働いて過ごすロンドンの方が100倍楽しい。
特に、ロンドンで仕事をするということは、世界を相手に仕事をしていくことだと思う。
会社での5年間では、とても貴重なプロジェクトに携わらせてもらった。
渡英する前に、毎週日曜日、「海の向こうで暮らしてみれば」というドキュメンタリーを欠かさず見ていた。
別所哲也さんのナビゲーションで、海外で夢を実現した女性たちの仕事と生き方をテーマにしたドキュメンタリー番組、、エンディング音楽は、ジョン レノンの「Woman」。
当時、私はまだ高校生だったし、英語も全く喋れなかっので、画面の向こうで輝いて活躍する女性達は、私にとってまさに憧れだった。
それから、15年、、少しは憧れに近づいたのかな。
会社を辞めて以来、今は私にとって実験段階だけど、一生懸命頑張ったら、いい方向に向かうかな〜
とりあえずは、無理をせずに、もうちょっと余裕をもって頑張ってこう!

2012年2月13日月曜日

英国料理:Toed in the hole



日曜日の昨日、ビル夫の同僚のお家に、ランチに招待された。
私達の結婚式にも参加してくれた友人で、当時、奥さんのお腹にいた赤ちゃんは、もう学校に通い始めていて、妹を可愛がる立派なお兄ちゃんになっていた。
私たちが到着するや否や、最近買ってもらった沢山のおもちゃを、2人交互に見せにくる、、本当に可愛かった。
旦那さまである、料理好きのウェールズ人の友人は、今回、日本人の私の為にと、英国を代表する料理「Toad in the hole」を作ってくれた。


Toadとは、ガマガエルのことで、直訳だと、「穴にいるガマガエル」、、いまいち食欲をそそらない料理名だけど、これもご愛嬌。
要は、ヨークシャープディング(甘くない、シュークリームの皮)にソーセージが入っている料理で、野菜を添えて、オニオングレービー(濃厚な玉ねぎソース)一緒に食べる。
在英11年目にして初めて食べる、英国料理、、あまりにも家庭料理で、パブやレストランで殆ど見かけないし。


興味新々の私の為に、友人が、料理手順を丁寧に説明してくれた、、一番のコツは、プディング記事をトレーに流し込む時には、トレーを熱々にオーブンで熱していないと駄目なのだとか。
そうしないと、生地がしっかり膨らまないらしい。
そして、オーブンに入れて、待つこと30分、、じゃじゃん!こんなに、思いっきり膨らんだ、Toad in the holeの完成!
オニオングレービーをたっぷりとかけて、Toad in the holeを食べたけど、最高に美味しかった!


英国料理の神髄って、なにせこのシンプルさにあると思う、、
前回の記事にも書いたけど、やっぱり、ジョージ オーウェルの言う通り、一番美味しい英国料理は家庭でしか味わえない、とあらためて納得した日曜日でした。

2012年2月8日水曜日

アート界の英国熱


仕事帰りにふと思った、、今年の夏にロンドンでオリンピックが開催だって、、信じられない!
開催地に決定したのは、2005年だから、もう7年前、、ほんの少し前の事のように感じる、、
決定後の翌日に、ロンドンがテロに見舞われたのは鮮明に覚えている。
私のオリンピック興味度は、う〜ん、どうなのかな、もうちょっと盛り上がっていいのかも。
ただ、ロンドンの街では、英国熱が上がって来ている、、雑貨屋さんでも、最近、ユニオンジャックやロイヤルファミリークッズを多く見かけるし、英国文化を様々な角度から捉えた記事を多くみるようになった。


今年に入って、美術館やギャラリーで、英国アーティストの展覧会がどんどん開催されている。
ナショナルポートレードギャラリーでは、英国肖像画家の巨匠、Lucian Freudの展覧会、ロイヤルアカデミーでは、英国を代表する現代アーティスト、David Hockneyの展覧会、そして、なるほどね、と思ったのが、テートモダンギャラリーで、春からオリンピック開催期間を挟んで開催される、ヤングブリティッシュアーティストというグループを代表するアーティスト、Damian Hirstの展覧会。
「Damian Hirst」展は、かなり話題の展覧会になりそう、、
ちょっと不思議に思ったのが、ロンドンでも有数の芸術施設、バービカンで、オリンピック開催期間中の展覧会、、「Bauhaus」展、、なんだか旬な展覧会ではないと思うのは、私だけかな?
私は、肖像画がとても好きなので、「Lucian Freud」展は足を運ぶ予定。
オリンピックに芸術と、今年は色々な角度から刺激されそうな年になりそう。

2012年2月5日日曜日

キッチンデザイン


ご無沙汰していました、、
年明けから、コーディネーションの仕事と平行して、個人でキッチンデザインの仕事を受け始めて以来、たくさんのプロジェクトに恵まれ、週末返上で働いています。
今は、とにかく仕事が楽しい、、会社に勤めていた時よりもずっと忙しくなって、体はすごく疲れているのに、ストレスは全くなし!
最近つくづく思うけど、英国でインテリアをする醍醐味って、やっぱり住宅自体の面白さにあるんだと思う。
昨日は、ロンドン郊外の閑静な住宅街に打ち合わせに行ってきた。
ビクトリア時代に建てられたディタッチドハウスと呼ばれる、家の両側の壁が横の家から独立している邸宅。
穏やかな英国人夫妻と、ティーを飲みながら、キッチンの打ち合わせを進めていった。
今回は、キッチンだけでなく、既存の壁をぶち抜いて、空間作りからのアドバイス。
英国って、リノベーションになると、インテリアの空間をとにかく大胆に変えることが多いから面白い。
3m近くある天井を見上げると、ビクトリア時代の美しい装飾が見事に残っている、、換気の関係で天井はいつも確認するけど、換気の位置をかえて、この装飾を残しましょうと提案。
また、英国の住宅を手がけていて、絶対の避けて通れないのは、Chimney Breastと言われる暖炉。
多くの人は、部屋を少しでも大きくする為に、Chimney Breastを取り除くことが多い。
壁から、凸上に構造が飛び出ていて、とにかく厄介だけど、うまくに取り込めば、いいデザインになる。
今回のプロジェクトは、まさに白のキャンバス、、プレゼンに向けて、帰りの電車の中で、アイデアを巡らせていた。
来週は、50年代に建てられた住宅での打ち合わせ。
住宅の面白さって、人の実際の生活を垣間みることにあると思う。

PS 写真は、以前デザインしたキッチンのプレス写真。このキッチンが、英国インテリア雑誌「EKKB」の表紙を飾りました。上の記事は、英インテリア誌 「25 BEAUTIFUL HOMES」の特集記事より。