2011年5月25日水曜日

A IS FOR ATOM: 原子力パワーのプロパガンダ


今日、自宅に帰ると、ビル夫が興味深い映像を見つけた、と言って見せてくれたのが、
このショート・フィルム「A IS FOR ATOM」。
米国で1952年に製作された、GE(ゼネラル・エレクトリック)による、原子力パワーを推奨するプロパガンダ・フィルム。
Dr. Atomが、「無限の資源」として、原子力の可能性について、50年代のアニメーションとともに、コミカルに説明する。
フィルムの中では、きのこ雲が5人の巨人に変身する:
世界を滅ぼす「破壊者」としての巨人。
世界にエネルギーを供給する「エンジニア」としての巨人。
世界の農業生産に貢献する「ファーマー」としての巨人。
世界の医療技術の発達に貢献する「ヒーラー」としての巨人。
世界のサイエンスの謎を解き明かす「リサーチ・ワーカー」としての巨人。
そして最後に、原子力は、「all are within man's power」:全ては、人間のコントロールのもとにある、と締めくくられる、、
今回の福島第一原子力発電所事故では人間がコントロール出来ずに、この巨人が暴れだしてしまった、、
広島と長崎に原爆が投下されたのが1945年、そしてこの映像が製作されたのは、それからたった7年後の1952年。
ただ、映像作品としては、とても素晴らしい、、思わず見入ってしまった、、調べてみると、製作は、ディズニーでアシスタント・ディレクターを務めたJohn Sutherlandによるもの。
数々の映画賞に輝いたこの作品、、皆さんもよかったら是非観て下さい。
色々考えさせられたフィルムでした。

2 件のコメント:

  1. 観ました。

    広島出身のわたしにとって、原発はやけに敏感に反応してしまいます。。


    ねいじゅ

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  2. コメントありがとうございます。
    広島ご出身でしたら、特に敏感になりますよね、、
    今回の事故を無駄にせず、原発とのいい付き合い方を考えていけたらと思います。

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