2011年2月27日日曜日

エッグカップ


朝食は、ビル夫が作ってくれる。
かつて、軍事キャンプでアルバイトをしていて、大きな鉄板で、30個くらいの目玉焼きを同時に作っていたことがあるらしく、卵料理は得意みたい。
今朝は、この「Egg and Soldiers」を作ってくれた。
名前の由来はわからないのだけど、この長細くカットされたトーストがSoldiersで、半熟の卵に、そのトーストをつけながら食べる。
英国では、朝食に、そして、ちょっと小腹が空いたときに、この「Egg and Soldiers」を食べる。


このワーゲンのエッグカップは、とても気に入ってる。
陶器で出来ていて、すべてハンドペイントされている、、このエッグカップのお陰で、朝食がちょっと楽しくなった。
まさに、新幹線のプレートにのったお子様ランチを食べる感覚に似ている、、
文化の違いか、ビル夫は、エッグカップなしには、ゆで卵も食べない。
私だったら、ひとりの時は、手に持って剥いて食べてしまうとことろを、ビル夫は、丁寧にこのエッグカップに入れて、スプーンですくって食べている、、何回か目撃した。
友人のギフトにと、先日同じものを購入しようと思ったら、もう販売されていないみたい。
う~ん、残念。また、面白いエッグカップを探そう。

2011年2月26日土曜日

英国サンデー・ランチ


先週の日曜日、元ご近所のブライアン&ジル宅でサンデー・ランチをおご馳走になってきた。
以前、ブログにもアップした、リタイア・ライフを楽しむ元教師夫妻。
ジルは、セント・ポール大聖堂の司教のお孫さんにあたる。
私が出会った中でも、特に「綺麗な英語」を話すジル。
いわゆる、いい教育を受けた、アッパー・ミドルクラスな英語。
これが、日本人が想像する、「イギリス英語」のお手本だと思う。
彼女のボキャブラリー、アクセント、表現、、
渡英当初、ホームステイ先に恵まれなかった私は、つくづく、ブライアン&ジル宅のような家庭で英語を学びたかったと思う、、


と、メニューは、ポロネギとジャガイモのスープ、サーモンのグリル、特製照り焼き風ソース、、、付け合せは、茹でたジャガイモ、グリーンピースと、セロリアックのマッシュ(根セロリ、英国でよく食べる根菜)。
サンデー・ランチは、普通は、お肉のローストなのだけど、ベジタリアン(お魚OK)のビル夫の為に、今回はサーモンだった。
あぁ、英国料理。このシンプルさが、私は好き。
「スープのお替りはどう?」とジルに聞かれ、「じゃあ、もう少し頂きます。」と答えると、
使い込んだお鍋を(鍋敷きなしに)ドンとテーブルに置いて、「Help yourself(自分でどうぞ)」とのこと。
フランス語も堪能で、フランス文化に詳しいブライアン&ジル。
ちょうどフランス料理の話をしていたら、ジルが、「The British food is simply the best.」と言った。
ここでのsimplyは、「はっきりと」と同時に、「ベーシックな」のダブル・ミーニング。
さすがだなぁ、、料理も、会話もとても美味しかったサンデー・ランチでした。

2011年2月22日火曜日

展覧会「London Street Photography」

*写真は、Museum of Londonのウェッブサイトから転載

次は、どの展覧会を見に行こうと思っていたら、ビル夫がこの展覧会を教えてくれた。
Museum of London で開催中の展覧会「London Street Photography」。
1860年から現在に至るまで、ロンドンの路上で、「日常」をとらえた200枚の写真が展示されているとのこと。

*写真は、Museum of Londonのウェッブサイトから転載

う~ん、面白そう、、私は、「人々の日常生活」、にとても興味がある。
現在も、ビクトリア時代も、第二次世界大戦中も、庶民が実際にどんな暮らしを送っていたのか、とても知りたい。
今年の9月まで開催のこの展覧会、入場料は無料。
週末の朝、早起きをしてビル夫と観にいこう。

2011年2月21日月曜日

キメラのガーベラ


今日、日本に住む姉から、この写真が送られてきた。
このハーフのガーベラは遺伝子の突然変異で、園芸用語でキメラと言うらしい、、

「こんな珍しさでも普通に花として生きて枯れていく道理が良いよね。人為的に生まれるものもあり、不思議で奇妙ではかない気持ちになりました。」と、姉のコメント。

この花に気持ちがあったら、花本人はどう思っているのだろう。
この風貌がゆえに姉の自宅に到着する運命となり、花瓶を独占して、パパラッチならぬ姉の写真攻撃、、
私には、花本人は、ちょっとお高くとまって、騒ぐ周りを何さとばかりに、ツンとしているように見える、、
久々に美しい物を見たので、ブログにアップしました。

2011年2月20日日曜日

LIBERTY:英国リバティーの凄さ


今週、なんだか頑張ってブログ更新してるな、、
先日、LIBERTYに行って来たので、そのご報告を。
あらためて言うのもなんだけど、やっぱりLIBERTYのセンスはすごい、、
LIBERTYの商品セレクト、そしてディスプレイのセンスに圧倒された、、


まずは、スカーフ売り場。
クラシックな、LIBERTY柄から、有名デザイナーによるLIBERTY限定商品まで、
美しいデザインは、まさに美しい絵画を見ているようだった、、
そして、家具コーナー。あぁ、ここは、マスト。
今をときめく若手デザイナーの新作から、アンティーク商品まで、LIBERTY独特の、一瞬ミスマッチに見えながら、トータルでは調和の取れているコーディネーションが素晴らしい、、
まさに、理屈ではない、これが感覚の部分の、「センスの良さ」。


ファブリック売り場も、やっぱり素晴らしい、、ここで、自宅のカーテンを調達したい。。
私のインスピレーション銀行の貯金がたくさん貯まった、今回のLIBERTY訪問。
やっぱり、こういった場所に定期的に足を運び、自分の感覚を磨いていくのは大切だな、と感じた1日でした。

2011年2月19日土曜日

ようやくアップ


ようやく、先日購入した、大型プリントを壁に掛けてもらった、、
一目惚れして買ってしまったこの限定プリント、ロンドン在住の日本人アーティスト、Seki Natskoさんの作品。ウェブサイトはココ。
春・夏・秋・冬の4部作シリーズで、この作品は「春」。
写真では、見えないのだけど、鮮やかなピンクの桜の木の下に、お花見をする人たちの豊かな表情がプリントされている。
ガーディアン紙や銀座松屋のイラストを手掛けられている、世界的にご活躍のSeki Natskoさん。
彼女のオリジナリティー溢れる作品に魅了されてしまった。


額は、行きつけのバタシーにあるフレーム屋さんにお願いした。
私とビル夫は、ポスターやプリントが好きなので、いい作品を購入した時は、ここでフレーミングしてもらっている。
人生で、額と、オリーブオイルと、パルメザン・チーズは、ケチらないと決めている、、
いつもフレーム屋さんのオーナーと、どんな額が作品に似合うか色々と話し合う、、
今回も、作品に見合う、素敵なフレーミングをしてくれた。
ロンドンの自宅リビングに、美しい桜の花が咲いて嬉くなった、、日曜はのんびりこの部屋で過ごそう。

情報のキャッチボール

今日は、親友のバースデーをお祝いしてきた、、
彼女と19歳で知り合って、もう10数年、、お祝いを言ったら、「We haven't seen each other for ages! (なんだか、最近長いこと会ってないよね!)」と言われ、そうだったけ、と思い?「How long?」って聞いたら、「2 weeks..!」だって。そんな関係。
今回は、彼女の友人らと中華街で飲茶。みんな、顔見知り。
男3人・女3人。出身は、英国、南アフリカ、チェコ、香港、と様々。
職業も、建築家、アジア文化の研究者、デザインPR、などなど。
みんな、とてもクリエイティブで話が面白い。
最近見た面白い展覧会、美味しい隠れ家レストラン、、などなど、興味深い情報をみんなと交換。
こういった情報は、人を通してでないと絶対に得られない。
ワインショップに勤めている友人と話していると、彼が勤めているショップが、デイリー・テレグラフ紙の、ロンドン、ベスト・ワインショップに選ばれたとのこと。
32種類のワインが試飲できるらしい、、是非遊びにおいでとのお誘いを受けたので、早速、ワイン音痴な私も行ってみたくなった。
みんなと、情報のキャッチボール、これっていいな、って思う。
自分の興味のボール投げると、相手から、面白い情報が飛んでくる、、
私も、自分の情報ボールを投げ返す、、つくづく思うけど、西洋人はこれが上手な気がする。
私には、この関係が気持ちがいい。フェアだと思う。
なんか、親友のお陰で、本当にいい週末を過ごさせてもらった、、
それと、彼女に私のアフタヌーンティー・ブームを話したら、素敵なファブリックでTea Cosy(ティーポットに被せるカバー)を作ってくれるって。
センスのいい彼女のお手製Tea Cosyに期待大!

The Hayward Gallery


金曜日の夜、友人に会いに、The Hayward Gallery へ。
テムズ川沿い、サウス・バンクにある、ロンドン主要ギャラリーにひとつ、The Hayward Gallery。
Embankment駅から、橋を渡った。
肌寒い風に吹き飛ばされそうになったけど、この橋から久々に見るロンドンは美しかった、、
なんとか閉館30分前に到着し、キュレーターとして勤務する友人に、展覧会「British Art Show 7」を案内してもらった。
ペインティングから、彫刻、ミックス・メディアまで、英国の「旬」なアーティストを集めた展覧会。
彼女が説明してくれたお陰で、ひとりで見るより楽しめた、、「What is this about? (これって一体なんなの?)」みたいな、私の失礼な質問にも、丁寧に答えてくれた、、
そうも聞きたくなる。だって、銀のフォイル一枚が床に敷いてあったり、少しくしゃっとなったピンク色のティッシュペーパーが天井から吊り下げてあったり、、私の小さな脳を思いっきりフル回転させても、正直なところよくわからなかった、、
アートは理屈ではないとはわかってるけど、今回の展覧会では、残念ながら、心に染み入る作品には出会えなかった。
だけど、友人と久々にゆっくり話せて、一緒にご飯も食べたし、いい時間を過ごせた。
次回の展覧会に期待しよう!

2011年2月17日木曜日

アフタヌーンティーへの道


あぁ、あとほんの少しで週末、、今週は集中力を要する打ち合わせの連続でくたびれモード。
今日は、仕事帰りに、ふらりと英国デパートJohn Lewisのキッチン売り場へ。
やっぱり、キッチン用品や食器はいつ見ても楽しい。
ル・クルーゼの新作が展示してあって、ティーポットがとてもいい感じだった、、これで美味しい紅茶を入れることが出来そう。
カップ&ソーサーは、繊細なウェッジウッドにしたけど、ティーポットはこれくらいカントリー風なのがいい。



そして、このティーッポットに、リバティーのTea Cosyを被せるのだ!
と、頭の中でアフタヌーンティーのテーブルセッティング。
今日は、ちょっと肩に力が入っていたけど、こんな事を考えていると、だいぶリラックスできた、、
早速、来月のショッピング・リストに追加!

2011年2月12日土曜日

アイルランドからのお土産:ギネス・ポスター



ちょうど、ここに飾る素敵なアートを探していた、、

先週、ビル夫は、サッカー、北アイルランド対スコットランド戦を観戦しに、アイルランド・ダブリンへ行っていた。
ビル夫のサッカー熱はすごい、、スコットランドの試合を追いかけ、ヨーロッパ中どこへでも行く。
今回は、久々にスコットランドが勝利したらしい、、この、たまに起きる奇跡を目撃するために、
スコットランドチームを追いかけているとのこと。
お土産には、このギネス (GUINNESS) のポスターを買ってきてくれた!まさに、アイルランド土産!

英国で、ギネスは男性のイメージが強いビール、、もう何年も飲んでないな。

この、キツツキ科のオニオオハシ、という鳥がギネス・ビールとマスコットキャラクター。
デザインは、ギネスの広告ポスターのデザインで知られるJohn Gilroy。
John Gilroyは、1930年から35年間もの間、多くの素晴らしいギネス宣伝用のポスター作品を手掛けた。

クリーミーなギネスの泡で、まさに絵が書けそう、、この発想が素晴らしい。

今では、まさにコレクターアイテムのギネス・ポスター。
温かみがあって、なんとも愛嬌があるデザイン、、有名な作品は幾つか知っていたけど、近いうちにゆっくり他のデザインも見てみたい。
オリジナルのポスターは、どこで見ることができるのだろう?
お土産ポスターは、冷蔵庫の側面に貼り付けた、、いつも気が利く、ビル夫に感謝。

2011年2月11日金曜日

英国のユーモアのセンス

今日は、長く一緒に働いた、英国人の同僚の産休前のお別れ会だった。
一緒に、泣いて、笑って、喧嘩して、、そんな彼女が、私の毎日からいなくなってしまうのは、ちょっぴり寂しい。
お別れ会の席で、同僚みんなとボスと長テーブルを囲み、シャンパンを飲みながら、たくさん喋って、たくさん笑った。
そして、つくづく思った、英国で働くのはいいな、と。
いつも、どんな場にも笑いがある。
ずーっと深刻な時間なんて、英国ではありえない。
どんな張り詰めた場面でも、パンパンに膨れた風船をふっと針で割るような、ユーモアのセンスがある。
先日、大手ゼネコンと打ち合わせをした時もそう、、話している内容は真剣だけど、その席には、やっぱり笑いがあった。
英国で働く必須条件のひとつは、「ユーモアのセンス」があること、これはマスト。
変わり者の英国人の友人が言った事が、忘れられない。
「Life is a silly thing. Never ever take things seriously. (人生とはくだらないものだ。絶対に物事を真剣にとらえるな。)」
こちらでは、日本のように、絶対に物事はスムーズに進行しない、、予想外の事態が次々に起こる。
そして、階級社会でもある。
自分がいくら頑張っても、どうしようもないシチュエーションにたくさん出くわす。
仕事、プライベートに限らず、誰も責めることができない場面にたくさん遭遇する、、
そんな時は、もう笑うしかない、という事なのだと思う。
英国がやみつきになる理由は、ここにあるのかも、、

2011年2月6日日曜日

英国映画「Educating Rita」(邦題:リタと大学教授)


土曜の夜、英国映画「Educating Rita」(邦題:リタと大学教授)を観て過ごした。
リバプールが舞台のこの映画、労働者階級出身の美容師、Rita(ジュリー・ウォルターズ)が文学を学ぶため、酒に溺れる大学教授(マイケル・ケーン)から、社会人講座を通して、個人教授を受け、文学だけでなく、真の自分を発見していく、、というストーリー。
Ritaが、同じ大学で学ぶ、ミドル・クラス出身の同級生らに気負いして、なかなか馴染めないシーンが印象に残った。 
英国に根強く残るクラス社会、、こういった映画で描かれる労働者階級出身者の姿が、必ずしも本当だとは言えないけど、間違ってもいないと思う。
私は、出会う人の出身や家柄なんて、どうでもいい事だと思っている。
社会的には重要な事なのかもしれないけど、私が、その人を個人的に評価する上では、全く関係のない事、というのを今までの経験を通して学ばせてもらった。
だけど、サブジェクトとしての、英国社会の成り立ちに、日本人というアウトサイダーとして、とても興味がある。
Ritaが、彼女自身が望んだ高等教育を受けて、本当に幸せになったかはわからない。
だけど、教育を受けて、人生の選択肢を得たということは意味があったと思う。
マイケル・ケーンとジュリー・ウォルターズの名演が光る、色々と考えさせられた映画でした。

2011年2月3日木曜日

サンダーバード、ロイヤルメイルの記念切手


今日、郵便局に手紙を出しにいったら、この切手を貼ってくれた、、
サンダーバードの生みの親、ジェリー・アンダーソンの栄光をたたえる記念切手「The Genius of Gerry Anderson Special Stamp Set」。
サンダーバードのファンじゃないけど、この切手気に入った!
詳しくはココをクリック。現在、郵便局で販売中です。

2011年2月2日水曜日

London Transport Museum :ロンドン交通博物館

「UNDER ATTACK」という展示会もお薦めです。詳しくはココをクリック。

先週、お互い平日オフの日があったので、ビル夫と一緒にコベントガーデンにある、London Transport Museum(ロンドン交通博物館)に行ってきた。
いつも思うのだけれど、ロンドン観光するには、絶対に週末は避けたほうがいい、、
コベントガーデンなんか、土・日は物凄い人で、まともに歩けないくらい。
ここでは、ロンドンの交通機関の歴史が、実際に使われた馬車、路面電車、バス、地下鉄の展示と共にわかり易く説明してある。
毎日利用している地下鉄の発展についての展示は、とても興味深かった、、

「KEEPS LONDON GOING」1938年、マン・レイによる作品。

マン・レイをはじめ、多くの著名アーティストがロンドンの地下鉄ポスターを手掛けてきた。
私は、ロンドンの地下鉄ポスターの大ファンなので、ポスターの展示の前では、かなり鼻息荒く興奮気味でした、、
ギフトショップで、再版されたポスターが購入できます。詳しくはココをクリック。
次回、ポスターについては、また詳しく取り上げる予定。
もう手が出せなだろうけど、いつかロンドン地下鉄のオリジナル・ポスターを自宅に飾りたいな。

車掌さんが、ジェントルマンでいい感じ。
こんなサービスは今では絶対に期待できないなぁ。

と、ロンドンバスの、なかなか面白い映像をYoutubeで見つけたので、アップします。
1950年代、植民地だったアフリカ出身の学生が主人公の「ロンドンバスの旅」。
アフリカのどの国だったかは、わからない、、植民地だったどこか。
今では聞くことが出来ない喋り方の、アッパークラスな英語のナレーションも一緒にどうぞ。
ちなみに、今のロンドンバスは、こんな丁寧なサービスは受けられません、、あしからず!