2010年12月9日木曜日

表現すること

先日、ポッドキャストで、ザ・フォーク・クルセダーズの元メンバーで、精神科医の北山修さんのインタビューを聞いた。
フォーク・クルセダーズは聞いたことがあったけど、北山さんが、今年の春に退官されるまで、私の地元である、九州大学大学院の教授を勤められていたとは知らなかった。
鬱病の治療に関して、北山さんが、西洋では、日本よりもお医者さんが患者さんに、心情を言葉にすることを積極的にすすめる、と語っていたのが印象に残った。
英国に来て、まず私が初めてくぐった試練が、自分の感じたことを言葉にして、相手に伝える、ということだった。
このストレートな行為が、日本人的な、全てをはっきりさせてしまうことへの恥じらいから、とても時間が掛かった、、
ポジティブな感情を表現することは、もう問題ないのだけれど、ネガティブな感情は、まだまだ自分の中で押し殺してしまう、、これって精神的に良くないと思う。
プライベートで、仕事で、つくづく、西洋人はこのネガティブな気持ちを素直に表現し、伝えるのが得意だなぁ、と思う。
I am confused, surprised, annoyed, upset, irritated, peeved, fuming..
感情を一言でさっと表現して、その理由をちゃんと述べる。
言葉だけではなく、こっちの人は、とにかく感情的になる。
怒っていたら、怒った顔、悲しかったら、悲しい顔をする。
そして、その感情を長く引きずらない。次の日には、ケロッとしている。
という私も、昨日、恥ずかしながら30歳も過ぎて、同僚の前でちらりと感情的になってしまった。
ちょっと落ち着いた頃、携帯に、How is my delicate Japanese flower? と同僚から、メッセージが入った。その頃には、もう笑っていた。
ホント、こんなもん。
ちょっと感情のベルトを緩めすぎた気がしたけど、それを受け入れてくれる環境が心地いい。


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